※上記リンクから該当箇所まで移動できます
前回までの記事ではイーサリアムを購入するところまで出来たかと思いますので、次はネット上で暗号資産やNFTを保管するお財布(ウォレット)となる「メタマスク」を作成していきましょう。
メタマスクの登録もこの記事の手順に沿ってやれば簡単でして、早ければ10分くらいで登録が完了します。
まずはweb3時代における「ウォレット」の種類と重要性、なぜメタマスクが必要なのか?といった所から始めていきましょう!
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なぜメタマスクが必要なのか?
まずメタマスクが何なのか?というところと、なぜメタマスクを登録する必要があるのか?からお話していきます。
NFTを始めるために必要なステップ
ここでは簡単に記載しますが、NFTをはじめる(購入してみる)にはいくつかのステップが必要です。
今回はOpenSeaでNFTを購入するケースで解説していきます。
📘OpenSeaでNFTを購入するための5ステップ
- 暗号資産取引所の口座を開設する
- 暗号資産取引所でイーサリアムを購入する
- ウォレット(メタマスク)の準備をする 👈イマココ
- ウォレット(メタマスク)にイーサリアムを送付する
- NFTマーケットプレイス(Opensea)に自分のウォレットを接続する
①②は別記事で既に記事にしてますので、リンクをつけておきました。
NFTを購入するには上記のステップを1つ1つ実施していかなければなりません。
そのステップの中で、暗号資産やNFT・その他のデジタル資産を保管する機能を備えたお財布となる「ウォレット」を準備する必要があります。
そしてこのウォレットの中に暗号資産(イーサリアム)を入れておき、「NFTマーケットプライスで見つけたNFTの売買」や「保有するNFTの出品」などをすることになります。
web3の世界では、この「ウォレット」が非常に重要な位置を占めることになり、NFTを扱う場合にも「ウォレット」を使うことが必須です。
またOpenSeaなどのNFTマーケットプレイスは、暗号資産取引所のウォレットを直接接続することができません。
暗号資産のお財布(ウォレット)はどんな種類があるの?
これからのweb3時代に必須の「ウォレット」ですが、実はこのウォレットは今回紹介する「メタマスク」だけではありません。
ウォレットの種類は、「インターネットに接続されているかどうか」によって「ホットウォレット」「コールドウォレット」といった種類があり、さらにホット/コールドそれぞれにも更に分類があります。
また用途の種別として「暗号資産ウォレット」や「web3ウォレット」といわれる場合もあります。
- 「暗号資産ウォレット」は暗号資産を保持することに特化して設計されており、暗号資産取引所の中で使うウォレットはこれに該当します。
- 「web3ウォレット」は暗号資産に加えてNFTなど幅広いデジタル資産を扱えるようなウォレットです。
ウォレットについてはまた別で詳しく解説しようと思いますが、今回紹介する「メタマスク」はウォレットの中でも鉄板のウォレットであり「web3ウォレット」に分類されます。
「メタマスク」以外にも、「tokenPocket(トークンポケット)」や「Phantom Wallet(ファントム ウォレット)」などのウォレットがあります。
今回は暗号資産/NFTの初心者の方向けの記事となりますので、一番メジャーで日本語と日本円の表示にも対応して使い勝手のよい「メタマスク」を使ってNFTを購入していきます。
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web3ではウォレットが超重要
メタマスク(Metamask)は、先ほども記載したとおり、暗号資産やNFT・その他のデジタル資産を保管する機能を備えたお財布(ウォレット)の種類の中の1つです。
これから暗号資産やNFTを使う場面がどんどん増えていくことになるかと思いますが、その際の暗号資産/NFTのやり取りはこの「メタマスク」から行います。
普段の生活においては今ある法定通貨(円やドルなど)を保管したり入金/送金したりするときには、銀行口座からやり取りするかと思いますので、現実社会の「お財布」というよりかは「銀行口座」のほうが近いのかもしれません。
「銀行口座とクレジットカードを紐づけてAmazonでモノを購入」
という流れでいろんなモノを購入してきましたが、
「暗号資産取引所でイーサリアムを購入してウォレット(メタマスク)に送り、ウォレットをOpenSeaに接続してNFTを購入する」
という流れになってきます。
そして「ウォレット」の機能を言語化すると以下のようになります。
- 暗号資産/NFTを保管・管理する
- 暗号資産を入金・出金する
- 暗号資産を送金する
- 暗号資産を他の暗号資産と交換する
このように、web3の世界においては「ウォレット」が非常に重要な立ち位置になってきます。
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メタマスクのメリット
先ほども記載したとおり暗号資産/NFTの初心者の方には「メタマスク」がおすすめです。
メタマスクのメリットを改めて記載すると以下のようになります。
- 一番メジャーなウォレットで初心者でも扱いやすい
- 多くのマーケットプレイスに対応している
- PCだけでなくスマホアプリでやり取りできる
①メジャーなウォレットで初心者でも扱いやすい
「メタマスク」は数あるウォレットの中でも一番メジャーなウォレットです。
暗号資産/NFTの初心者の方向けとして紹介してるので、もちろん日本語と日本円の表示にも対応しています。
使っている人が多いということで数多くのサイトでも紹介されていますし、わからないことがあればネットで調べればだいたいのことは解決できます。
②多くのマーケットプレイスに対応している
メタマスクは多くのNFTマーケットプレイスやサービスに対応しています。
NFTの代表的なマーケットプレイスである「OpenSea」はもとより、DeFi(分散型金融)やブロックチェーンゲームなどのイーサリアム上のあらゆるブロックチェーンのプラットフォームに接続できます。
まずは「OpenSea」に接続できればよいのですが、今後はどんどんNFTを活用する機会が増えてくるので、メタマスクに登録しておけばまずは問題ないでしょう。
➂PCだけでなくスマホアプリでやり取りできる
メタマスクにはAndroid・iOS両方に対応したアプリがあります(もちろん無料)。
安全面を考慮すると初めて間もないうちはPCから利用することを推奨しますが、慣れてきたのであればアプリがあると外出先でも自由にやり取りが出来て便利です。
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メタマスクのデメリット
暗号資産/NFTの初心者の方向けにはデメリットという訳でもないと思いますが、気になるところを挙げておきます
- セキュリティに十分注意する必要がある
- 利用できるブラウザが限られる
①セキュリティに十分注意する必要がある
メタマスクはウォレットの中では、オンラインで保管する「ホットウォレット」に分類されます。
先ほど少し触れたように、「ホットウォレット」はインターネットに常に接続されているウォレットです。
オンラインに接続されていることから、どうしてもハッキングのリスクは少なからずあります。
またウォレットの「秘密鍵」「リカバリーフレーズ」は完全に個人の責任で管理しなければならないことをよく認識して取り扱う必要があります。
メタマスクに限った話ではないですが、「ウォレット」を扱う以上は個人の責任で十分にセキュリティ面は注意する必要があります
②利用できるブラウザが限られる
これはほとんどの方の場合はデメリットにはならないと思いますが、メタマスクをインストールできるブラウザは以下の4つです。
多くの方がこのどれかを使っているかと思いますので問題ないかと思いますが、Macの場合はSafariには対応していませんのでご注意ください。
- Google Chrome
- Firefox
- Brave
- Microsoft Edge
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メタマスクの始め方・登録のやり方(PCブラウザ)
ここからはメタマスクの始め方の具体的な手順を見ていきましょう。
暗号資産/NFTの初心者の方はまだメタマスクの扱いに慣れてないかと思いますし、手順を進めていく中でアドレスを正確にコピーして貼り付けしたり、表示されたフレーズをしっかり記録する必要があったりしますので、慎重に進めていくためにも・・・、
まず手順の全体像から見ていきましょう
実際にボクがウォレット作ったときの画面を1つ1つお見せしながら解説していきますので、焦らずゆっくり進めていきましょう!
①メタマスクをブラウザにインストール
メタマスクをPCで使うには、Google Chromeの拡張機能を使うのが一番簡単で確実です。
多くの方がGoogle Chromeを使用されているかと思いますので、ここでは安心・確実なGoogle Chromeの拡張機能でメタマスクを設定していきます。
順番に手順を進めていきましょう
❶PCでメタマスクの公式サイト(https://metamask.io)を開き、右上の「Download」をクリック。
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❷次の画面で真ん中あたりにある「Install MetaMask for Chrome」をクリック。
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❸「Chromeに追加」をクリック
確認画面が出るので「拡張機能を追加」をクリックすると、Chromeに拡張機能が追加されます。
右上の「拡張機能」の表示をクリックして、メタマスクをピンで留めておくと、キツネのアイコンが表示されるようになるので、次回以降はここをクリックするだけですぐに呼び出せます。
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②ウォレットのセットアップ
拡張機能のインストールが完了したら、各種設定をしていきましょう。
❶「新規ウォレットを作成」をクリック
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❷「同意します」をクリック
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❸パスワードを作成
メタマスクのロックを解除(使用する際)のパスワードをここで設定します。
8文字以上のパスワードを作成し、チェックボックスを確認してから「新規ウォレットを作成」をクリック
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➂秘密のリカバリーフレーズを記録
ここからが重要なところになりますので、ゆっくり確実に内容を理解しながら進めていきましょう。
❶「シークレットリカバリーフレーズ」を理解する
ここで設定する「シークレットリカバリーフレーズ」は、各ウォレット毎に生成される「12単語のフレーズ」であり、作成したあなたのウォレットの「マスターキー」となるものです。
つまりこの「12単語のフレーズ」をあなた以外の第3者が知っていたとすると、あなたのウォレットを復元することができ、ウォレットの中のあなたの資産を勝手に操作することができてしまいます。
それだけ重要な「シークレットリカバリーフレーズ」であることを理解するために、ここでは短い1分半くらいのビデオが用意されていますので、必ず内容を確認してから「ウォレットの安全を確保(推奨)」をクリックしましょう。
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❷「シークレットリカバリーフレーズ」を記録する
こちらの黒くなっている部分にシークレットリカバリーフレーズが画面が表示されるのですが、まだ表示されていません。
後ろに誰か人がいないか?後方に監視カメラなどが設置されてないか?などを確認してから、「シードフレーズを表示」をクリックしましょう。
特にカフェなど公共の場でこの操作をすることはおすすめできません。
12個のフレーズが画面に表示されますので、この12個のフレーズをまずは記録しましょう。
インターネットからは切り離されたところ、つまり「紙」「ノート」などに書き写して保管しておくのが安全です。
「クリップボードにコピー」してPC上のメモ帳などに保存することもできますが、ウイルスに感染してメモ帳が盗まれるなんてことも十分あり得ます。
初心者の方は「紙」「ノート」に書き写して安全なところに保管するのがよいかと思います。
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❸「シークレットリカバリーフレーズ」を確認する
12個のフレーズのうちここでは3箇所が空欄になっていますので、ここに先ほど記録したフレーズを入力し、「確認」をクリック。
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❸「ウォレットが作成されました」と表示される
ここでも赤枠内に「シークレットリカバリーフレーズ」に関する注意書きが記載されてますので、今一度確認をしておきましょう。
- 「シークレットリカバリーフレーズ」は誰に聞かれても絶対に教えない!
- 「シークレットリカバリーフレーズ」を聞いてくる人は詐欺と思ったほうがよい!
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④アカウント名を変更する
ウォレットが作成されると以下の画面が表示されます。
作成したばかりの状態のアカウント名は、画面真ん中上の赤枠内に表示されているように「Account1」になっています。
画面右上の赤枠内「︙」をクリックして「アカウントの詳細」から任意の名前に変更できます。
QRコードが表示される画面のアカウント名の横にある「鉛筆マーク」をクリックするとアカウント名を変更できますので、忘れないうちにやっておきましょう。
以上でメタマスクの準備ができました。
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メタマスクの始め方・登録のやり方(スマホアプリ)
メタマスクはスマホアプリでも扱うことができます。
一番最初の設定はPCから慎重に・確実に実施したほうがよいですが、慣れてくればスマホアプリのほうが何かと便利ですよね。
設定の流れはPCブラウザと同じです。
手順についてもPCブラウザで行った内容とほとんど変わりませんので、上記で解説したPCブラウザ版の内容を見ながら、アプリで表示される順番どおりに実施していけば問題なく設定できます。
①メタマスクのアプリをインストールする
App Store / Google Playストア からメタマスクのアプリを入手します。
ここでは念のため、メタマスクの公式サイト(https://metamask.io/download/)から各ストア(App Store / Google Play)へリンクしてからアプリを入手するようにしましょう。
公式サイト経由でない場合は詐欺アプリに誘導される場合もあるようなので、必ず公式サイト経由でアプリを入手するようにしましょう。
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②ウォレットのセットアップ
ウォレットのセットアップもPCブラウザと同様の手順で進めていきます。
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このあとはPCブラウザと同様に、メタマスクのアプリへのログイン/ロック解除のための「パスワードを作成」をタップします。
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③秘密のリカバリーフレーズを登録する
PCブラウザと同様に「ウォレットの安全を確保」が表示されますので、短い動画を見て「シークレットリカバリーフレーズ」を理解します。
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続けるには前の手順で作成した「パスワード」を入力します
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その後表示される「シークレットリカバリーフレーズ」を記録して安全な場所へ保管するようにします。
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スクリーンショットを行うと以下のような警告が表示されます。
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次の画面では12個のフレーズを表示された順番通りに選択を行っていきます。
問題なく選択できれば、ウォレットの準備が完了です。
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メタマスク使用時の注意点
メタマスクはNFTを取り扱う際に必須な機能/アプリでありますが、ここまで説明してきた通りセキュリティ面では十分な注意が必要です。
「シークレットリカバリーフレーズ」の扱い
特に「シークレットリカバリーフレーズ」を対象にした詐欺やハッキングなどが残念ながら発生してしまっている状況のようです。
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またメタマスク使用時は以下にも注意しておきましょう
- メタマスク公式サイト以外からアプリをダウンロードしない
- リンク先が安全かどうかを確認する癖をつける
- 安全かどうか怪しいサイトとはメタマスクを連携しない
- 公衆無線LANでは接続しないようにする
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まずは少額でNFTに慣れていく
いきなりこのような注意点ばかり取り上げると不安に思ってしまいNFTの購入を躊躇してしまう方もいるかもしれませんが・・・
これから訪れるweb3の時代には個人のデジタル資産は個人でしっかり守る必要があります。
最初からメタマスクに大量のNFTを購入するのではなく、まずは少額から始めて少しずつNFTとメタマスクに慣れていくのがよいかと思います。
扱っていくうちに段々とweb3の世界観が理解できるようになっていきますし、自然とセキュリティ面の意識が高くなっていくはずです。
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まとめ:メタマスクの始め方(PC+スマホ)
今回はOpenSeaでNFTを購入するケースにおいて、以下➂の手順の詳細解説をした記事となります。
- 暗号資産取引所の口座を開設する
- 暗号資産取引所でイーサリアムを購入する
- ウォレット(メタマスク)の準備をする 👈イマココ
- ウォレット(メタマスク)にイーサリアムを送付する
- NFTマーケットプレイス(Opensea)に自分のウォレットを接続する
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まず、web3の世界においては「ウォレット」が非常に重要なものになることを説明し、以下のような機能があること、および「メタマスク」のメリットとデメリットについても解説してきました。
- 暗号資産/NFTを保管・管理する
- 暗号資産を入金・出金する
- 暗号資産を送金する
- 暗号資産を他の暗号資産と交換する
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「メタマスク」はPCブラウザ/スマホアプリの両方で扱うことができ、それぞれの手順でメタマスクのセットアップ方法を解説し、最後にはメタマスクを使用する際の主にセキュリティ面での注意点を記載しました。
- メタマスクをブラウザにインストール
- ウォレットのセットアップ
- 秘密のリカバリーフレーズを記録
- アカウント名を変更
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今回の記事で「メタマスク」のセットアップまで完了することができました。
次回は「ウォレット(メタマスク)にイーサリアムを送付する」について記事にしていきます!
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