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【Maker/Takerとは?】手数料の違いと意味をわかりやすく解説!

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Ryupei
今回の記事は「取引所」における手数料の「Maker」と「Taker」について詳しく解説していきます!

暗号資産取引所には、「販売所」と「取引所」の2つの売買できる場所があります。

ビットコインなどの暗号資産の取引をするには、このどちらかで暗号資産を売り/買いすることになります。

その売り買いをする際にかかるのが「手数料」でしたが、この記事で解説するのは「取引所」における手数料(取引所手数料)についてです。

この「取引所手数料」でややこしいのが「Maker」「Taker」で手数料が異なるというところ。

「Maker」「Taker」ってなんやねん!

と思った方は、ぜひこの記事を読んでみてください。

:

以下の記事でコインチェックにおける5つの手数料について詳しく解説しているので、「Maker」「Taker」の前にまずはこちらから読んでもらったほうが理解が早まると思います。

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※コインチェックで口座開設がまだの方は、以下の記事で口座開設(無料)の手順を詳しく記載しています!。

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「Maker」と「Taker」の意味とは?

Maker/Takerの意味を説明をする前に、暗号資産取引所の「販売所」と「取引所」についておさらいをしておきましょう。

暗号資産取引所の「販売所」と「取引所」

冒頭で少し触れましたが、暗号資産取引所で暗号資産を購入するには、「販売所」か「取引所」のどちらかで購入することになります。

少しおさらいをしておきますと、以下のように「販売所」と「取引所」では購入する相手が異なります。

販売所:暗号資産取引所からビットコインを購入
取引所:ユーザー同士で直接ビットコインを売り買いする

「販売所」は暗号資産取引所がお店になって暗号資産を売買しているところで、「取引所」はユーザー同士が直接取引をして売買されているところということです。

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「Maker」「Taker」とは?

Maker/Takerとは、暗号資産取引所の「取引所」で売買するときにかかる手数料のことです。

暗号資産取引所「コインチェック」のMaker/Takerの手数料の例をまず掲載すると、以下のようになっています。

コインチェック手数料1
引用:コインチェック https://coincheck.com/ja/exchange/fee

この表の見方はあとで詳しく解説しますが、「取引所」で売買するときに

「Maker」の立場になったときと「Taker」の立場になっときで手数料が異なる

ということです。

 

最初に簡単に記載しておくと、「取引所」における売買において

  • 売り板/買い板に表示されている価格(レート)で売買する ➡ Taker
  • 売り板/買い板に表示されてない価格(レート)で注文を出す ➡ Maker

でもこれだけ読んでもよくわかりませんよね…

 

取引所」における2つの注文の仕方を理解しているなら、

  • 成行注文 ➡ Taker
  • 指値注文 ➡ Maker

このように書いたほうが理解しやすいかもしれませんが、文字で書いただけではわかりにくいMaker/Takerについて、ここからもう少し詳しく解説していきます。

:

取引板を見て「Maker」と「Taker」を説明

コインチェックの取引所の画面を用いて具体例を見ていきましょう。

コインチェックでBTC:ビットコインを購入するケースを例にMakre/Takerの解説をしていきます。

Taker の取引

上記の取引板「売り板」の状況を見てみると、「1BTC=2,988,294円で売りたい」という注文がこの時点での最安値で提示されています(赤枠で囲った部分)。

買い注文」の場合は、その時点で取引きされている価格の中で一番安い価格で買いたいので、上記の「1BTC=2,988,294円」で買うのが一番安く買える価格となります。

このように取引したいその時点の板に表示されている価格でBTC:ビットコインを購入するときは、「Taker」となります。

先ほど記載したように、

売り板/買い板に表示されている価格(レート)で売買する ➡ Taker

となり、この取引では「Taker」の手数料が適用されることになるということです。

ここだけ読むと「で?」と思ってしまうと思いますが、この先の「Maker」を読んで対比がわかるともう少し理解が進むと思います。

Maker の取引

では「Maker」とは何かというと、、、

この板に表示されている売りの価格(レート)より低い価格、つまり上記の場合は「1BTC=2,988,294円」よりも低い価格を指定して「買い」注文をだしたのであれば、それは「Maker」になります。

これも先ほど記載したとおり、

売り板/買い板に表示されてない価格(レート)で注文を出す ➡ Maker

に当てはまりますよね。

「買い注文」の場合、

現在取引中の最安値の価格よりも更に安い価格(売り板に表示されていない価格)

で「買い注文」を出したときに「Maker」になります。

そしてその「買い注文」が成約すると、Makerの取引手数料が適用されるということになります。

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「成行」「指値」で考えるとわかりやすい

板取引の注文方法については以下の記事にて詳しく解説していますが、「板取引」での注文方法は「成行」と「指値」の2種類あります。

Maker/Takerを理解するには、これにあてはめたほうがわかりやすいかもしれません。

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おさらいをしておきますと、

📘成行注文
売買を希望する「数量(注文量)」は指定するが、「価格(レート)」は指定しない注文方法。
📘指値注文
売買を希望する「数量(注文量)」を指定し、「価格(レート)」も指定する注文方法。

 

つまり、

成行注文は価格(レート)は指定しないので、売り板に表示されている価格(レート)で購入することになるから「Taker」となる。

逆に、

指値注文では、新たに価格(レート)を指定して「買い」の注文をだすので、買い板に新たな価格(レート)を作り出した、つまり「Maker」となる

ということになります。

  • 成行注文 ➡ Taker
  • 指値注文 ➡ Maker

このように考えたほうがわかりやすいかもしれません。

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3つの注文方法とMaker/Takerの区分け

これまでの内容を取引板の上で区分けをすると、以下のようになります。

コインチェック手数料2

表の右側に「買い注文」「売り注文」「成行」と3つのケースを記載しているので、それぞれについてどのようなときにMaker/Takerになるのかを見ていきましょう。

📘「買い注文」の場合

  • 板の上半分の赤文字の「売り板」に表示されている価格で買い注文 ➡ Taker
  • 「売り板」に表示されている価格よりもっと安い価格を指定して買い注文 ➡ Maker

📘「売り注文」の場合

  • 板の下半分の緑文字の「買い板」に表示されている価格で売り注文 ➡ Taker
  • 「買い板」に表示されている価格よりもっと高い価格を指定して売り注文 ➡ Maker

📘「成行注文」の場合

  • 価格を指定せず、その時点の売り板/買い板にある価格で売買するのが「成行」なので、すべてTakerとなります

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「Maker」「Taker」と呼ぶ理由について

ここまでの説明で何となく「Maker」「Taker」については理解できたのではないかと思いますが、改めてなぜ「Maker」「Taker」と呼ぶのでしょうか?

これは基本的な英語で、Make=作る、Take=取る なので、以下のように表現できます。

  • Makerは、板に表示されてない新たな価格(レート)を作った人
  • Takerは、板に既に表示されている既存価格(レート)を取って使う人

Makerは板に表示されてない価格を提示したことで「板取引に新たな流れを生み出した」といっても過言ではないです。

逆にTakerは今あるものを使うということになるので、板取引には新たな流れは生まれません。

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「Maker」と「Taker」の手数料

各暗号資産取引所では、Makerとして売買するか、Takerとして売買するかによって手数料の設定を分けていることが多いです。

Ryupei
多くの暗号資産取引所では、「Taker」の手数料の方が高い傾向にあります。

例えば、

GMOコイン」の場合、

  • Maker:-0.03%~-0.01% 
  • Taker:0.05%~0.09%

という設定になっており、Takerのほうが手数料が高いです。

もう1つ例に挙げると「ビットバンク」も

  • Maker:-0.02% 
  • Taker:0.12%

でやはりTakerのほうが高い設定です。

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なぜ「Taker」のほうが手数料が高いのか?

それでは、

なぜ「Taker」のほうが手数料が高いのでしょうか?

先ほども記載したとおり、Makerは板に表示されてない価格を提示したことで

Ryupei
「Makerは板取引に新たな流れを生み出した

ということから、何となくTakerよりも優遇されそうな感覚はあるかと思います。

そしてTakerのほうは、Makerが作った価格(レート)をそのまま使わせてもらって取引するということなので、ちょっと意味合いは異なるかもしれないが「人の褌(ふんどし)で相撲を取る」ようなもの?

なので、そんなときにはやはり手数料を多く取らないといけないイメージでしょうか。

 

ビットコインが高騰しているときにすぐにでも買いたい!というときも、「Taker」であれば価格(レート)は今あるものでいいから「成行」ですぐにでも購入できるメリットがあります。

誤解を恐れずに書いてみると、このようにTakerのほうが「要領の良いうさぎ」のようなところがあるので、手数料を高めに設定しているところが多いのではないでしょうか。

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Makerで「買い」が成立すればお得?

指値でMakerとして「買い」が成立した場合は、今ある価格(レート)よりも更に低い価格で購入でき、更に手数料も安くなるので、「成行」でTakerとして買うよりも手数料としては「お得」にはなります。

ただし、指値で指定した価格(レート)が相場からかけ離れていて、誰も売ってくれる人/買ってくれる人が現れなかったときは、、、

Ryupei
取引が成立しない状態が続いてしまうリスクもありますね

ここはよく「板」の流れを掴んで指値をしたいところですね。

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コインチェックはビットコインの手数料が無料!

ここまで「Maker」と「Taker」でそれぞれ手数料がかかり、「Taker」のほうが手数料が高い傾向にあることを解説してきました。

手数料の設定は各暗号資産取引所によって異なるので、事前によく調べておく必要があります。

ここでやはりおススメしたいのが、

コインチェックの場合、取引所におけるビットコインの手数料は「無料」

であるということです。

引用:コインチェック
https://coincheck.com/ja/exchange/fee

「BTC:ビットコイン」の場合、先ほども記載した「GMOコイン」「ビットバンク」などは手数料が設定されており、「ビットフライヤー」でも0.15%の手数料がかかります。

他の通貨の場合は手数料がかかる場合がありますが、このブログ/記事では暗号資産を始める場合には「BTC:ビットコイン」から始めることを推奨しています。

Ryupei
暗号資産の初心者でビットコインを購入する場合は「コインチェック」から始めるのがおススメです

コインチェックの口座開設については、以下の記事に詳細を記載してますので、まだ口座開設してないのであれば参考にしてみてください。

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まとめ:「Maker」と「Taker」の手数料

先ほどの表を再掲してこれまでの説明をまとめると上記のようになります。

  • 買い注文の場合
    現在の価格(レート)より上なら「Taker」、下なら「Maker
  • 売り注文の場合
    現在の価格(レート)より上なら「Maker」、下なら「Taker
  • 成行注文の場合
    常に「Taker
コインチェックでBTC:ビットコインの取引を行う際には、手数料が無料なので気にする必要はないですが、その他の通貨を扱うときや、他の暗号資産取引所にて取引する場合には必ず知っておきたい内容です。
このような仕組みを理解することで、余計な手数料を抑制し賢く運用をしていくことができるようになります。
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ここまでビットコインを購入する内容・手順の解説を進めてきましたが、次は所持しているビットコインを売却するやり方を解説していきます。

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暗号資産(ビットコイン)を始めるための全体の流れはこちらにまとめてあります。

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Ryupei
最後まで読んでいただきありがとうございました!